夏休みにお薦めの場所を紹介します。柏崎の番神海岸です。柏崎インターチェンジを降りて10分、柏崎と鯨波の間にある小さな海岸です。私が小学生の頃は、新幹線も高速道路もありません。高崎からは三国トンネル経由で車なら片道4時間、電車なら鈍行で3時間以上かかったと思います。浮き輪や水中メガネをもって電車に乗り込んだ記憶があります。この番神海水浴場の目印は赤い鳥居です。
何で海岸に鳥居があるのか小さい頃はわかりませんでしたが、ほかの海水浴場にはないものだったのでなんとなく覚えています。佐渡での流罪を赦免された日蓮がたどりついた海岸がこの地で番神の名と関係がありそうです。詳しいことは知りません。
この海岸の良いところは鳥居の先の橋を渡った先に浅い岩場とコンクリートで囲まれた堤防の残骸があってそこで磯遊びができることです。カニやヤドカリ、小さな巻貝、ハゼなどの小魚を子供でもたくさん見つけられます。潮が満ちている時には水の下になっているので干潮の時が狙い目です。大潮(満月や新月)の時が最適です。日本海は太平洋岸と違って閉鎖海域のためか満潮、干潮のずれがあります。インターネットで”潮汐“”柏崎“と入れて潮時を調べておくとよいでしょう。しかし夏休みの海水浴シーズンは人が多くて次から次へと獲物を採ってしまうので、本当の狙い時は、夏休み前の6月~7月初めです。 日曜日でも人はぱらぱら程度です。私は土曜日に出かけ海岸で夕日を眺めながらビールを飲み夕食をし、(BBQは禁止です)、暗くなってから網とバケツ、懐中電灯を持って、鳥居の先の磯に出かけます。手に軍手、頭にヘッドランプ、覗き眼鏡(箱の底がガラスになっていて波があっても海の中が見える)をすれば完璧です。
イソスジエビ、赤くてとてもきれいなサラサエビ、カニ、タイガー模様のナベカ、おおきなアメフラシなど、磯だまりにいるので網で採ることができます。透明なイソスジエビも夜は懐中電灯に照らされると目が光るので容易に発見です。あっという間に1時間が過ぎてしまいます。波の高い時、夜の海岸など危険も背中合わせ、十分注意して楽しんでください。