私が育った家の隣はパチンコ屋でした。

軍艦マーチを聞きながら中学・高校生の頃、試験勉強をしていました。パチンコ玉を洗う時間帯は工事現場のように“ゴーゴージャラジャラ”鳴り響き、何にも手がつきませんでした。

時には気晴らしとなるパチンコですが、

パチンコにはまって仕事をさぼったりサラ金から借金を重ねたり、炎天下の駐車場に我が子を放置し、車中で脱水となり死亡、と言う痛ましい悲劇もありました。世間の目で見たら、パチンコばかりしている怠け者、意思が弱いから止められない…と思われますが、これは医学的にはれっきとした病期“ギャンブル依存症”です。依存症にはアルコールや薬物などの物質依存症と、ギャンブルなど、行為に対する依存があります。ギャンブルを繰り返すことにより、精神的な刺激が脳に働くと快楽物質(ドパミン)を分泌するようになり、脳機能が変化しドパミンを求めてギャンブルを繰り返すようになります。パチンコ屋の派手な装飾や、大音量の音や光、通路に並ぶ山と積まれたパチンコの箱がその刺激をさらに誘発しているのです。確率変動の“大当たり”、その分普通の当たりは減っているのに射幸心をあおります。規則的にあたりが来るよりは、たまにでもいいからアタリが大きい方が、誰だってはまってしまいます。

ギャンブル依存所の特徴は“嘘”と“借金”。

仕事に行くと言ってはパチンコ屋に足を運び、家族にはもうしていないとウソを重ねてパチンコをしています。子供の貯金や学資保険、マイホーム資金、友人にうそ言っての借金、サラ金にまで手を出す人は少なくありません。周囲の人間が傷つく度合いにおいて、ギャンブル依存症を超える病気はないともいわれています。
依存症のもう一つの特徴は、“否認”です。“自分は大丈夫、パチンコなんてその気になればすぐ辞められる。”と現実を否認します。ギャンブル依存者はギャンブルが楽しくてやめられないと考えられがちですが、実際には「やめなければ」という思いや、借金に対する不安など苦しみを感じつつギャンブルをしています。本人も家族も、止めたい、止めさせたいと思っています。離婚や自己破産と言う不幸な道どりを歩まないように、ぜひ病院に足を運んでいただきたいものです。病院や同じ依存症の人々で造るサークルの助けを借りて立ち直った人が少なくありません。

話は変わりますが、東日本大震災後の仮設住宅のそばのパチンコ屋は繁盛していたそうです。所によっては開店前から行列ができたとか。船を失い漁業もできず、畑を失い農業もできず、家族を失い、希望を失った人々が一時の気晴らしを求めて通うのも理解できるところであります。金銭以外の援助がいかに必要とされているか痛感します。

レジャー白書によれば

データは少し古くなりますが2012年のパチンコの参加人口は1110万人で、前年比12%減、パチンコ人口は年々減少する傾向にあります。しかし同年の売り上げは19兆660億円で、前年比0.9%増です。つまりやる人が減っても売り上げが変わらないということは一部の人がさらにお金をつぎ込んでるということです。
ところで、年末ジャンボ宝くじは11月の発売開始です。1等前後賞で7億円ですが、払い戻し率は45.7%(2008年)です。1万円買って5470円は戻ってこない確率です。サッカーくじは49.6%、競輪、競馬は74.8%です。