“新鮮な野菜サラダをたっぷり食べているからビタミン不足にならないだろう。”と考えていればあなたは間違っています。キュウリやレタスは見た目も良いし、シャキッと歯ざわりが良いので食べた充実感があるのですが、栄養学的には成分はほとんど水です。肉、魚、芋などにも必要なビタミンが入っているのです。

《ビタミンB1》糖質がエネルギーになるのに必要なビタミンです。疲労回復のビタミンとも言われています。豚肉に大量に含まれています。

《ビタミンB2》皮膚や粘膜の発育に関係します。不足すると口角炎や舌炎になりやすくなります。肉、魚、納豆、牛乳に含まれています。

《ビタミンB6》蛋白質の代謝に関係。肉や魚に含まれています。。

《ビタミンB12》造血作用に関係します。魚介や肉に含まれます。胃の手術をした人は不足しがちになります。 ビタミンB群は肉や魚介類に多いと覚えてください。

《ビタミンC》しみ、そばかす、肌の潤いに良いビタミンです。血管壁を丈夫にします。かぜの予防効果もあると言われています。またビタミンCがあると食物中の鉄分の吸収が良くなります。貧血の人は鉄分といっしょにビタミンCを摂りましょう。ビタミンCはコラーゲンの生成と保持に関係します。コラーゲンというのは皮膚や血管壁を造っている細い紐状の蛋白繊維です。ゼリーのゼラチンや煮魚の煮こごりはコラーゲンが成分です。そう考えると肌の張りや潤いに関係するような気がします。しかし一部の化粧品のようにビタミンCやコラーゲンををいくら皮膚につけても吸収しなければ意味はありません。やはり食事から摂るのが原則です。ビタミンCが豊富な食品は柑橘類と旬の緑黄色野菜です。ほうれん草なら冬の濃い緑の時が夏の2-3倍ビタミンCが多いそうです。果物ではレモンがあまりにも有名ですが柿、苺、キウイフルーツはレモンよりビタミンCが豊富です。ビタミンCは水に溶け、熱に弱いので調理により減少します。またビタミンCは一部肝臓で分解されて蓚酸になります。蓚酸は尿路結石の原料です。尿路結石の人は過剰にならないように。

《ビタミンD》カルシウムの吸収を良くします。魚類に多いビタミンです。日光浴(紫外線)により、より効果の強い活性型ビタミンDとなります。骨を丈夫にします。

《ビタミンE》血行を良くしたり血管壁を丈夫に保つ働きがあるので動脈硬化の予防に有効です。また細胞(細胞膜を構成する脂質)の酸化を防ぐので老化の防止にも有効です。そのため“若返りのビタミン”とも言われています。また活性酸素は細胞の癌化に深く関係していますが、その活性酸素を安定させ害を防ぐとも言われています。ビタミンEは人の体内で造ることができません。植物油、青魚、緑色野菜、アーモンド、うなぎに豊富です。

《ビタミンK》血液を凝固させる物質を作るのに必要。骨を丈夫にします。

《おすすめ料理》
①レバニラ炒め(ビタミン何でも含む)
②うな重(ビタミンCがやや不足)
《ビタミン不足の外食 の例》 ①ざるそば

《結論》健康のためには どうしたらよいか?
..........“何でも食べなくちゃだめ”

うめやま医院 高崎市 泌尿器科