前立腺肥大症の治療は内服薬がとてもよく効きます。前立腺内部の尿道の筋肉を緩めて出口を拡げるアルファ(α)ブロッカーという内服薬、PDE阻害薬、前立腺縮小効果のあるホルモン剤などがあります。超音波検査で前立腺の大きさや膀胱の壁の様子、残尿量を測定した後、PSAの値、患者さんの症状(排尿困難の程度、夜間尿回数、尿の勢い、残尿感)や年齢、合併疾患(心臓病、高血圧、糖尿病など)を顧慮して決定します。症状があるからといって薬をむやみに処方するのは好ましくありません。必要最小限の1ー2錠で済むようにしています。