体が痒くてたまらなくて皮膚を見たらあちこちに蕁麻疹ができていたという経験をお持ちの人も多いのではないでしょうか。

 蕁麻疹の原因でサバやエビなどはよく知られていますが、最近はこれといった原因が見つからない蕁麻疹の人が増えています。
 

蕁麻疹の皮膚症状の特徴

 蕁麻疹は赤い膨疹で皮膚から全体的に平たく盛り上がったようになっています。大きさは小斑点状から手のひらサイズ位で、形は円形から不規則な地図状まで様々で癒合していることもあります。20~30分から数時間の経過で出来ては消え出来ては消えを繰り返し、出現する場所が変わっていくのが特徴です。

蕁麻疹の原因

 血管周囲にある肥満細胞という細胞が刺激されると細胞の中にあるヒスタミンを放出します。このヒスタミンの薬理作用によって毛細血管が拡張し、血管壁の透過性が亢進し血液中の液体成分が血管壁から浸み出してきます。毛細血管の拡張により皮膚は赤みを帯び、浸出液により皮膚は膨化します。ヒスタミンはかゆみ神経を刺激するので猛烈に痒くなります。肥満細胞が刺激されてヒスタミンを放出する原因としてはアレルギー性の場合とアレルギーでない場合があります。アレルギー性の場合は、例えばカニ、そば、タケノコなど特定の食品を食べた後に出現する蕁麻疹があります。普通、原因食物を摂取してから30分以内に出現します。アレルギーを起こす食品は、肉類、魚類、甲殻類、卵、乳製品、穀物、野菜、果物などあらゆる分野に及びます。また、加工食品中の色素、保存料、防腐剤などの食品添加物、魚の養殖時に使われた抗生物質なども原因となることがあります。また食物以外に風邪や飲みすぎ、疲労など、体調によって出現したりしなかったりすることもあります。そのため、最近では原因を特定できないことの方が多くあります。

急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹

 毎日のように繰り返し症状が出現する蕁麻疹で発症して1か月以内の場合をいいます。細菌やウイルス感染などが原因となることがあります。発症して1か月以上を経過したものを慢性蕁麻疹と言います。原因が特定できない場合が多いです。

汗をかくと出現する蕁麻疹

 コリン作動性蕁麻疹と言い、入浴や運動などで汗をかくとあらわれる蕁麻疹です。痒さより痛痒い感じです。一つ一つの皮疹が1~4㎜と小さく、小児から若い成人に多く現れます。

寒冷蕁麻疹

 局皮膚局所が冷却されたときにその部位に一致して生じる局所性蕁麻疹と全身が冷えた時に全身に発症する場合があります。

日光蕁麻疹

 日光のあたった場所の皮膚に現れ、日光を避けると1~2時間くらいで消失します。

唇やまぶた周囲のむくみ

唇やまぶたなどが突然腫れあがり、2~3日の経過で消失します。皮膚の深い層で血管が反応して蕁麻疹様の現象が起きています。痒みを伴いません。軌道内にも浮腫を生じると呼吸困難になります。血管性浮腫という蕁麻疹の一種です。

ストレスや内臓疾患との関係

 慢性蕁麻疹などのように毎日のように症状が出るような場合にはストレスが関係していることがあります。環境が変わって蕁麻疹が出なくなったということもあります。とかく蕁麻疹は内臓の病気と関係があると思われがちですがそれはごく一部で、大部分の人では関係ありません。