・・・・誰もが風邪にかかりたくありません。でもなってしまったら

 風邪は正式には急性上気道炎といってウイルスが喉の奥について体の中に侵入しいろいろな症状を引き起こす病気です。予防方法は二つ、ウイルスを入れないことと体調を崩さないことです。喉の奥は粘膜で覆われています。粘膜は薄くて柔らかく、乾くだけでも上皮細胞が傷害され、そこからウイルスが侵入しやすくなります。ストーブにやかんをのせて置くのは意味があることなのです。エアコンやファンヒーターをお使いならもう一つ加湿器もあれば効果を発揮します。
 
 ウイルスのたくさんいる人ごみの中や寒い北風にあたって帰ってきた後はぜひうがいをしてください。外出するときには帽子とマフラーも役に立ちます。頭の皮膚は血流が豊富で逃げる熱も多く首には頚動脈といって太い血管が通っているので熱が逃げやすいからです。寒いなあと感じたら体の熱を逃さないように注意してください。
 
 細菌には抗生物質という有効な薬がありますが風邪ウイルスには有効な薬がありません。昔は栄養剤や解熱剤を注射していましたが、栄養剤の注射よりすき焼きや煮うどんの方が風邪にはよい薬です。熱がでてつらいときは解熱剤も有効ですが、注射は血圧低下や呼吸困難などの急激な副作用の心配もあり最近では内服薬や坐薬などが使われることのほうが多くなっています。
 
 ウイルスが入ってくると体の中で増殖しそれに対して体のほうはリンパ球という細胞が中心となって抗体を造り防戦します。この戦いのため熱がでたりだるさが生じます。だから発熱や倦怠感のあるときは無理な仕事をしないようにして充分な睡眠をとり自分の体をいたわってあげてください。そうすれば3~4日後にはだいたい正義が勝って体が楽になってきます。
 
 風邪のときの入浴には賛否両論有り医学的には結論に至っていません。お風呂に入ってさっぱりするのもいいことと思います。但し、脱水にならないように充分入浴前と後に水分を補給すること、長湯をしないこと、入浴後体が冷えないうちに休むことを守ってください。風呂に入りたくないときは無理に入らないことも大切です。

 鼻水、咳、咽頭痛など典型的な症状が揃っていればまず風邪ですから家で養生していれば良いのですが、体力の弱っている人や糖尿病、喘息、腎臓病など持病の有る人は特に注意してください。熱が出て汗をかき、水分も補給できないと脱水症(体の水分が不足した状態)となり粘調になった痰がからまって肺炎となったり、尿量が不足して腎機能障害を起こすことがあるからです。
 
 健康な人でも徐々に症状が重くなっていくときは二次感染といって細菌感染を合併していることやマイコプラズマ肺炎などのことがあるので注意して下さい。また、咳だけが長く続く時や熱だけが長く続く時は悪性腫瘍など他の病気のことがあるので要注意です。
 

うめやま医院 高崎市 泌尿器科