2007年より性同一性障害の診療をはじめました。これまでにFTM 96名、MTF 39名 の方が来院され、現在は10代から50代まで100名ほどのGIDの方々が治療を受けています。
治療を希望される方
治療を開始するにあたっては専門医による診断書が必要です。まだ診断を受けていない方には専門医を紹介しています。ご自分でGIDではないかと考えている方もご心配なくまずご相談いただければと思います。
治療内容
FTM エナルモンデポー125mgまたはエナルモンデポー250mgの注射 間隔は2~4週毎
体調、男性化の程度の希望、副作用の有無、通院の都合に合わせ量や間隔を調整します。
MTF プロギノンデポー10mgの注射 間隔は2~3週毎
体調、女性化の程度の希望、副作用の有無、通院の都合に合わせ量や間隔を調整します。
女性ホルモンや黄体ホルモンの経口薬を併用し女性化の程度を調節することも可能です。
SRS手術、名前変更、戸籍変更、家族へのサポート
FTMの方、MTFの方で手術を希望される方には、これまでいろいろな病院で手術を受けた方々の経験や、GIDの方々を支援するNPO法人からの情報、学会での知見などを基に、適切なアドバイスをいたします。紹介先は国内、海外の病院を問いません。
戸籍変更、その前段階の通称名への変更、染色体検査などのついて相談に応じます。診察券は通称名で作ることができます。
親や兄弟へのカミングアウト、親の説得などで悩んでいる方には、両親や家族へGIDという疾患の説明。社会の現状、治療やその先について丁寧に説明、説得のお手伝いをしています。
ペッパー倶楽部
皆さんが懇親し情報交換するための会、私達スタッフがこの出会いを通じて皆さん自身あるいはGIDという疾患への理解を深めるために、情報交換会を2014年より毎年1回秋に開催しています。ペッパー倶楽部と名付けています。